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脂肪のことを正しく知ることが効果的なダイエットの近道|メディカルアーカイブ

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私はどのくらい太っていく?
未来の体重を予測しよう

 年齢を重ねるにつれて「太りやすくなった」と感じている人はたくさんいると思います。実際、歳を取るにつれて肥満人口は増加していきます。では、今後自分がどのくらい太っていくのか気になりませんか?何も対策を取らなかった場合の体重を知っておきましょう。

薬剤師のイメージ <この記事の著者>
 メディカルアーカイブ所属 薬剤師 松田俊浩※
 がむしゃらなダイエットは長続きするものではなく、そもそも脂肪がどのようなものかを知ることがダイエットの近道と言えます。脂肪とダイエットの関係について、わかりやすく解説していきます。

目次


中高年になると基礎代謝が10〜20%減少

 中高年になると誰もが太りやすくなったと感じます。この原因の1つが加齢による基礎代謝の低下です。基礎代謝は生命を維持するために必要なエネルギーで、筋肉量が多いほど大きくなります。中高年になるほど運動不足になりがちで、筋肉量も減っていくために基礎代謝量も低くなります。

 一般的に、中高年になると基礎代謝は若い頃よりも10〜20%減少するとされており、さらに40歳を過ぎると10年間で3〜6%低下するといわれています。例えば20歳の時に基礎代謝が1600キロカロリーだったとすると、40歳代では1400キロカロリーまで低下しているという事です。


減少した代謝を無視すれば10kg増!


 加齢によって減った基礎代謝200キロカロリー分を食事量に考慮すれば問題ないのですが、もし基礎代謝量の減少に気付かずに同じ食事量を摂り続けるとどうなるでしょう?1日あたり200キロカロリーが体内で余っているので、1年間では200キロカロリー×365日=73000キロカロリー、脂肪の重さに換算すると約10kgとなります。

 「おや?自分の体重増加に当てはまるぞ」と思う人も多くいるのではないでしょうか。食事内容や生活内容は日々異なるために毎日規則正しく太っていくわけではありませんが、長い時間で見てみると確実に日々余ったエネルギーは脂肪として蓄積しているのです。

 では、このようにならないためにはどうしたらよいのでしょうか?答えは簡単で、年々減少する基礎代謝に合わせて摂取エネルギーも減らしていく事です。また、基礎代謝を減らさないために適度な運動によって筋肉量を維持することも大切です。しかし、この単純な2点の実行が難しいために、年々太っていってしまうという現実があります。


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