理想の体型は個人の価値観によって異なり、脂肪のつき方も人によって異なります。なかには脂肪がついていることがわかりにくい「隠れ肥満」も存在します。自分が肥満かどうか、客観的な評価方法を理解しておきましょう。
脂肪の付く部位は生活習慣や体質、遺伝、性別などによって異なりますが、大きく分類すると「洋なし型肥満」と「りんご型肥満」に分類されます。この分類は体系を果物の形に例えたものです。最近ではこのほかに内臓脂肪がお腹に蓄積した「隠れ肥満」も問題になっています。
「洋なし型肥満」は女性に多く見られる体のまわりの皮下に脂肪がたまるタイプで、皮下脂肪型肥満とも呼ばれます。多くの場合お尻から太ももにかけての下半身に脂肪がつきます。このタイプの肥満は比較的生活習慣病の危険性が少なく、良性の肥満といえます。
一方、「りんご型肥満」は中年以降の男性に多く見られる、お腹を中心として上半身に脂肪がつくタイプで、多くの場合お腹の中の内臓の周りや腸周辺に脂肪が蓄積しています。このタイプは生活習慣病を起こしやすいため注意が必要です。
また、上記2つの肥満タイプのほかに「隠れ肥満」と呼ばれるタイプも存在します。これは見た目は痩せているのに下腹だけがポッコリと出ているタイプです。これは甘い物が好きで運動不足という若い女性に多く見られ、内臓脂肪型肥満の分類に入ります。痩せてみえるために油断しがちですが、この隠れ肥満にも生活習慣病のリスクがあるため注意が必要です。
体型が太っていると一般的に「肥満」といわれますが、そもそも肥満とはなんでしょうか?ただ単に体重が大きいだけでは肥満とはならず、体全体に対してどれだけ脂肪組織が過剰に蓄積しているかで判断します。
体内の脂肪量は一般的に「体脂肪率」で表され、成人の場合では体重の15〜25%が標準となっています。しかし、女性の方が妊娠・出産にそなえるために皮下脂肪が多くなっているため、体脂肪率も女性の方が高くなります。最近では体脂肪率が気軽に測れる家庭用の体脂肪計が普及してきました。
肥満かどうかを判定するには、世界的に用いられている判定基準としてBMI(ボディ・マス・インデックス)があります。これは身長(m)と体重(kg)から以下の計算式で求められます。
BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
この式から求められる値を判定基準に当てはめて、肥満度を判定します。「標準体重」はBMIが18.5以上25未満、「肥満」はBMIが25以上、「低体重」はBMIが18.5未満となっています。
身長と体重のバランスをみる指標はいくつかありますが、このBMIは身長の大小による影響が比較的少なく、かつ体脂肪率との相関がとれているため、医療現場でも広く用いられています。さっそくBMIを用いて、あなたの肥満度と適性体重をチェックしてみましょう!
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